LP制作とは?ホームページとの違い・流れ・費用と改善の基本
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広告を出しても問い合わせが増えないとき、見直す対象は広告そのものだけではなく、クリックした人が最初に見るページにもあります。その受け皿として作られるのがLP(ランディングページ)で、LP制作は「1ページで行動を決めてもらう」ための設計作業です。
ここでは、LPとホームページの違い、LPを構成する要素、制作の流れ、費用の考え方、公開後の改善までを順に整理します。LPを作るべきか迷っている段階の方も、依頼先との打ち合わせ前に読んでおくと話が早く進みます。

Atkid 代表
中澤 寛
Atkid株式会社の代表として、ホームページ制作・SEO対策・Web広告運用などのWebマーケティングを統括。2014年の創業以来、自社事業でも集客から成約まで仮説検証を重ね、現場で再現できる施策をクライアントへ提供しています。
ライター詳細目次
LP制作とは何か
LP制作とは、広告や検索、SNSから訪れた人に、問い合わせ・資料請求・購入といった1つの行動をとってもらうための専用ページを作ることです。LPは英語のLanding Pageの略で、本来は「訪問者が最初に着地したページ」を指します。
Web広告の文脈では、意味を狭めて「1つの商品やサービスに絞り、申し込みまで導く専用ページ」をLPと呼ぶこともあります。この記事でも、主にこの狭い意味のLPを扱います。
- 広い意味のLP: 検索結果やリンクから訪問者が最初に開いたページ(トップページでも記事ページでもよい)
- 狭い意味のLP: 特定の商品・サービス・キャンペーンの申し込みなど、1つの行動を目的に作られた単独のページ(縦長の構成が採用されることも多い)
狭い意味のLPは、ほかのページへのリンクを最小限にして、読み進めるほど申し込む理由が積み上がるように設計します。読み手が迷わずに済む反面、伝える内容を1つに絞る判断が必要です。
LPとホームページの違い
LPとホームページの違いは、目的が「1つの行動に絞る」か「会社全体の情報を伝える」かにあります。ホームページは会社案内や採用、複数のサービスなどを階層的に掲載し、訪問者が自分で必要な情報を探す前提で作られます。
| 比較項目 | LP | ホームページ |
|---|---|---|
| 主な目的 | 特定の商品・サービスの問い合わせや申し込み | 会社・事業全体の紹介、信頼の獲得、採用など |
| ページ構成 | 1ページで完結させることが多く、縦長の構成がよく使われる | トップページから下層ページへ広がる複数ページ |
| 主な流入元 | リスティング広告、SNS広告、メールなど | 自然検索、指名検索、名刺や紙媒体からの訪問など |
| リンクの扱い | 外へのリンクを絞り、申し込みボタンへ集中させる | メニューやリンクで回遊しやすくする |
| 更新の考え方 | 成果を見ながら見出しや訴求を差し替えて改善する | 事業内容やお知らせに合わせて情報を追加する |
どちらか一方が優れているわけではなく、役割が違います。会社の信頼を支えるホームページがあり、その上で売りたい商品ごとにLPを用意する、という組み合わせが中小企業では扱いやすい形です。
ホームページのサービスページをLPとして使う方法もある
新たにLPを作らなくても、既存のホームページにあるサービスページを広告の着地先にする方法があります。制作費を抑えられ、会社情報へもすぐに移動できるため、まず広告を試してみたい段階では現実的な選択肢です。
ただし、メニューや他サービスへのリンクが多いと訪問者の注意が分散し、申し込みまで進む人が減る場合があります。広告の成果が見えてきたら、問い合わせにつながった訴求をもとに専用のLPを作ると、比較もしやすくなります。
LPが向いている場面と向いていない場面
LPが向いているのは、広告費をかけて特定の商品やキャンペーンへ見込み客を集めたい場面です。広告の文言とページの内容を一致させやすく、クリックした人が「求めていた情報だ」と判断しやすいためです。
LPが力を発揮しやすいケース
伝えたい商品や申し込みの内容がはっきりしていて、広告などで訪問者を連れてくる手段がある場合は、LPの効果が出やすくなります。代表的なのは次のようなケースです。
- リスティング広告やSNS広告を使って、新しいサービスの問い合わせを集めたい
- 期間限定のキャンペーンや説明会など、締め切りのある申し込みを集めたい
- 同じサービスでも、業種や地域ごとに訴求を変えたページを用意したい
- 展示会やチラシから、特定の商品の説明だけを見てほしい
LPだけでは足りないケース
会社の実態や実績を確かめてから問い合わせる慎重な顧客が多い業種では、LPだけだと判断材料が不足します。会社概要や事例を載せたホームページを併用し、LPから必要に応じて参照できるようにしておくと安心感が高まります。
また、検索結果から継続的に集客したい場合は、テーマごとの記事やサービスページを増やすほうが向いています。LPは広告など「人を連れてくる手段」とセットで考えるページだと捉えておくと、期待とのずれが起きにくくなります。
LPを構成する主な要素
LPの構成例としては、ファーストビュー、課題への共感、解決策、根拠、よくある質問、申し込みボタンを順に配置し、読み手の疑問へ答えていく方法があり、順序は商材や訪問者に合わせて調整します。どの要素も「次に何を知りたくなるか」を先回りして配置するのが基本です。
- ファーストビュー: ページを開いて最初に見える範囲です。誰に向けた何のサービスで、なぜ今申し込むべきかを一目で伝えます。
- 課題の提示: 読み手が抱えている悩みを具体的に言葉にし、自分のためのページだと感じてもらいます。
- 解決策とベネフィット: サービスの内容と、利用した後に得られる変化を説明します。
- 根拠: 事例、利用者の声、提供体制、比較表など、主張を裏付ける材料を示します。
- 料金と流れ: 費用の目安、申し込みから利用開始までの手順を示し、不安を減らします。
- よくある質問: 申し込み前に出やすい疑問や反論に先回りして答えます。
- CTA(申し込みボタンやフォーム): ページの途中と最後に配置し、迷わず行動できるようにします。
スマートフォンで見る人が多い商材では、縦長の画面で読みやすい文字量か、ボタンが押しやすい位置にあるかも構成の一部として確認します。表示の速さも離脱に影響するため、画像の容量や読み込む部品の数も設計段階で意識しておきます。
LP制作の流れ
LP制作は、目標設定、リサーチ、構成とコピー、デザイン、実装と計測設定、公開後の改善という6つの段階に分けて進めると整理しやすくなります。デザインから着手すると訴求がぶれやすいため、文章の骨組みを先に固めます。
目標とターゲットを決める
最初に、月に何件の問い合わせを、1件あたりいくらの広告費で獲得したいかといった目標を決めます。あわせて、誰のどんな悩みに応えるページなのかを1つに絞ります。
競合と顧客の声を調べる
同じキーワードで広告を出している競合のページや、既存顧客が実際に使った言葉を集め、選ばれる理由と申し込みをためらう理由を洗い出します。ここで集めた材料が、見出しやよくある質問の原稿になります。
構成とコピーを作る
前の段階の材料をもとに、ファーストビューからCTAまでの並び順と、見出し・本文・ボタンの文言を決めます。ワイヤーフレームと呼ばれる設計図で、どこに何を置くかを関係者と確認しておくと手戻りが減ります。
デザインと実装を行う
構成をもとにデザインを作り、HTMLなどで実装します。フォームの動作、スマートフォンでの表示、読み込み速度を確認し、問い合わせ完了やボタンのクリックを計測できるようにタグを設定します。
公開して改善を続ける
公開後は計測データを見ながら、ファーストビューやボタンの位置などを調整します。LPは公開した時点が完成ではなく、改善の出発点だと考えておくと成果につながりやすくなります。
LP制作の費用の考え方
Atkidの場合、LP制作費用は30万円〜(税抜)、公開後の運用・改善は5万円〜(税抜)です。サービスとしては企画・コピー・デザイン・実装・計測・A/Bテストまで対応し、広告運用や撮影、CRM/MA連携は別途見積もりで、金額や料金に含まれる範囲はボリュームや撮影の有無などで変わるため、見積もり時に確認します。
LPの費用は依頼先によって幅があり、主に次の要素で変わります。見積もりを比べるときは、総額だけでなく何が含まれているかをそろえて確認します。
- 原稿作成の有無: 構成とコピーまで任せるか、自社で原稿を用意するか
- ページの長さとデザインの作り込み: イラストや図解、アニメーションの量
- 写真や動画: 素材の購入で済むか、撮影が必要か
- 計測と連携: 広告タグやGA4の設定、顧客管理システムとの連携の範囲
- 公開後の改善: A/Bテストやレポートが含まれるか、別契約か
自社で作る場合と依頼する場合の違い
ノーコードのページ作成ツールやCMSのテンプレートを使えば、自社でLPを作ることもできます。費用を抑えられる一方、構成やコピーを考える時間、計測の設定、公開後の改善を担当する人手が社内に必要になります。
- 自社で作るのに向いている: 少額の広告で反応を試したい、文章を書ける担当者がいる
- 依頼するのに向いている: 広告費をしっかりかける予定がある、構成やコピーに自信がない、計測まで任せたい
LPは広告費と組み合わせて成果を出すページなので、制作費だけでなく、広告費と改善費を含めた月々の総額で判断すると失敗が少なくなります。ホームページ全体の費用感と比べたい場合は、ホームページ制作の費用相場の記事も参考にしてください。
公開後の改善とA/Bテスト
LPの成果を伸ばすには、公開後に計測データを見ながら、A/Bテストで見出しやボタンを1つずつ検証していく改善が欠かせません。A/Bテストとは、元のページと変更したページに訪問者をランダムに振り分け、問い合わせ率などの指標を比べる方法で、個々の変更の効果を知りたい場合は変える要素を1つに絞ります。
計測の準備を先に整える
改善の前提は、問い合わせ完了やボタンのクリックが正しく計測されていることです。Google アナリティクス 4では、事業にとって特に重要な行動をキーイベントとして設定でき、Google 広告と連携すればコンバージョンとして広告の最適化にも使えます。
テストする要素の優先順位
テストは、ページを開いた人の多くが目にする場所から始めると、少ないアクセスでも差が見えやすくなります。優先度の高い要素は次のとおりです。
- ファーストビューの見出しとメイン画像
- 申し込みボタンの文言・色・配置
- 料金の見せ方や特典の有無
- フォームの入力項目の数
- 事例やよくある質問の並び順
一度に複数の要素を変えると、どの変更が効いたのか分からなくなります。影響の大きそうな要素から1つずつ変え、十分なデータが集まってから判断します。
広告の評価にもLPが関わる
Google 広告では、広告の品質の目安となる品質スコアの要素の1つに「ランディングページの利便性」があり、広告をクリックした人にとってページがどれだけ関連性があり有用かが評価されます。広告の文言とLPの内容をそろえることは、問い合わせの増加だけでなく広告の評価の面でも意味があります。
LP制作で注意したい失敗と対策
LP制作で注意したいのは、伝える相手を絞ること、広告とページの内容を一致させること、公開後に計測と改善を続けることの3点です。どれも制作前の準備と公開後の運用で防げるものです。
誰に向けたページか分からない
対象を広げようとして、法人にも個人にも、初めての人にも乗り換えの人にも向けた内容にすると、結局どの読み手にも響かないページになりがちです。対象ごとに悩みや決め手が違う場合は、LPを分けるほうが成果を比べやすくなります。
迷ったときは、既存顧客のうち最も成約しやすかった層を思い浮かべ、その人が検索しそうな言葉や比較しそうなポイントから構成を考えると軸が定まります。
広告の文言とLPの内容が一致していない
広告で「無料診断」をうたっているのに、LPのファーストビューに別のキャンペーンが出ていると、訪問者が期待した情報を見つけられず、離脱する可能性が高まります。広告の見出しで約束した内容が、LPを開いた瞬間に目に入る状態をつくることが基本です。
広告を複数の訴求で出す場合は、訴求ごとにファーストビューを差し替えたLPを用意すると、広告とページの一貫性を保ちやすくなります。
公開して終わりになっている
計測の設定が漏れていると、問い合わせが増えたのか減ったのか、どこで離脱しているのかが分かりません。公開前にテスト送信で問い合わせ完了が記録されるかを確認し、月に一度は数値を見て改善点を話し合う場を設けておくと、LPが資産として育っていきます。
LP制作を依頼するときのチェックポイント
LP制作の依頼先は、見た目の良さよりも、構成とコピーの設計力、計測の実装、公開後の改善体制の3点で比べるのがおすすめです。見積もりの段階で次の項目を質問すると、依頼先ごとの違いが分かりやすくなります。
- ターゲットや競合の調査から構成・コピーまで担当してくれるか
- 問い合わせ完了などの計測設定が費用に含まれているか
- 広告の文言とLPの訴求をそろえる提案があるか
- 公開後のA/Bテストや月次の改善に対応しているか
- 納品後に自社でテキストや画像を差し替えられるか
Atkidのランディングページ制作では、企画・コピー・デザイン・実装から計測、A/Bテストまでを一貫して支援しています。
広告運用と組み合わせたい場合はWeb広告運用代行と連携し、広告の訴求とLPの内容をそろえた改善が可能です。広告費の目安を知りたい方はリスティング広告の費用の記事もあわせてご覧ください。
よくある質問
- LPとホームページはどちらを先に作るべきですか
- 会社としての信頼を伝える土台が無い場合はホームページを先に整え、特定の商品やキャンペーンで問い合わせを集めたい段階になったらLPを追加すると進めやすくなります。広告をすぐに始めたい場合は、LPを先に作り、会社概要などはホームページへのリンクで補う方法もあります。
- LP制作にはどれくらいの期間がかかりますか
- 原稿や素材の有無、ページの長さ、計測設定の範囲によって変わります。Atkidでは構成から実装、計測設定までで通常3〜5週間を目安にしており、撮影や複雑な連携がある場合は追加の期間が必要です。
- LPは1ページだけでSEOの効果がありますか
- LPは広告などから来た人を問い合わせへ導くことを主目的に作るため、検索流入を増やす目的には向かない場合があります。検索からの集客を狙うなら、ホームページ内の記事やサービスページの充実と組み合わせて考えるのが現実的です。
- A/Bテストはいつから始めればよいですか
- 公開直後は計測が正しく動いているかの確認と、明らかな離脱要因の修正を優先します。比較に足るアクセス数と問い合わせ数が集まってから、見出しやボタンなど影響の大きい要素を1つずつ入れ替えて検証すると判断を誤りにくくなります。
- 原稿や写真が手元に無くても依頼できますか
- 依頼先によって対応範囲は異なります。Atkidではヒアリングをもとにコピーを作成し、写真は素材手配または撮影ディレクションで対応しています。
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