会社ホームページの作り方|目的整理から公開後の運用までの手順

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会社のホームページを作ろうと決めても、何から手をつければよいか分からず、デザインのテンプレート選びから始めてしまう方は少なくありません。会社のホームページの作り方は、目的を決め、必要なページを洗い出し、ドメインとサーバーを用意し、制作方法を選んで公開し、運用で育てるという順番で進めると迷いにくくなります。

ここでは、初めて自社サイトを作る中小企業の経営者・担当者に向けて、各段階で決めることと注意点を整理します。費用の詳しい相場や制作工程の細かな流れは別の記事にまとめているので、あわせて確認してください。

中澤 寛

Atkid 代表

中澤 寛

Atkid株式会社の代表として、ホームページ制作・SEO対策・Web広告運用などのWebマーケティングを統括。2014年の創業以来、自社事業でも集客から成約まで仮説検証を重ね、現場で再現できる施策をクライアントへ提供しています。

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目次

会社ホームページの作り方の全体像

会社のホームページは、目的の整理、ページ構成の設計、ドメインとサーバーの準備、制作方法の選択と制作、公開後の運用という5つの段階で作ります。前の段階で決めたことが次の判断の基準になるため、順番を飛ばさないことが失敗を防ぐ近道です。

  1. 目的の整理: 誰に何を伝え、見た人にどんな行動をとってほしいかを決める
  2. ページ構成の設計: 目的に必要なページと、各ページに載せる情報を決める
  3. ドメインとサーバーの準備: ホームページの住所と置き場所を用意する
  4. 制作方法の選択と制作: 自作、CMS、制作会社のどれで作るかを決めて形にする
  5. 公開後の運用: 情報を更新し、アクセスや問い合わせをもとに改善する

制作会社に依頼する場合も、1と2は自社で考えておくと、見積もりや提案を比べやすくなります。制作会社側の工程を詳しく知りたい方は、ホームページ制作の流れの記事で企画から公開までの全工程を確認できます。

最初にホームページの目的を整理する

会社のホームページを作るときに最初に決めるのは、誰に向けて、何のために作るのかという目的です。目的によって必要なページも、力を入れるべき内容も変わります。

主な目的想定する読み手重視する内容
信頼の獲得取引先、金融機関、名刺交換した相手会社概要、代表あいさつ、事業内容、所在地
新規顧客の獲得サービスを探している見込み客サービス詳細、料金の目安、事例、問い合わせ導線
採用求職者仕事内容、働く人の声、募集要項、職場の様子
既存顧客への案内取引中の顧客お知らせ、よくある質問、各種手続きの案内

目的が複数ある場合は優先順位をつけます。すべてを同じ重さで載せようとするとトップページが散らかり、どの読み手にも伝わりにくくなるためです。

目的を決めるときに書き出しておくこと

目的を言葉にするには、次の項目を紙やメモに書き出すのが手軽です。社内で共有しておくと、制作中に意見が割れたときの判断基準になります。

  • 主に見てほしい人は誰か(業種、役職、地域など)
  • その人が自社を知る前に抱えている悩みや疑問は何か
  • ホームページを見たあとにとってほしい行動は何か(問い合わせ、資料請求、応募など)
  • 同業他社と比べたときの自社の強みは何か

会社ホームページに必要なページ

会社のホームページに最低限必要なのは、トップページ、会社概要、事業・サービス紹介、お問い合わせの4ページで、問い合わせフォームで個人情報を受け取るならプライバシーポリシーも用意します。そのうえで、目的に応じて事例や採用、お知らせのページを加えます。

ページ載せる主な内容必要度
トップページ何の会社か、誰に何を提供しているか、各ページへの入口必須
会社概要会社名、所在地、代表者、設立、事業内容、連絡先必須
事業・サービス紹介サービス内容、対象、進め方、料金の考え方必須
お問い合わせフォーム、電話番号、受付時間必須
プライバシーポリシー個人情報の利用目的、管理方法、問い合わせ窓口フォームで個人情報を受け取るなら用意する
事例・実績取り組んだ内容、お客様の声新規顧客の獲得が目的なら優先
採用情報募集職種、仕事内容、応募方法採用が目的なら優先
お知らせ・コラム新着情報、役立つ情報の発信運用できる体制があれば追加

トップページで伝えること

トップページでは、最初に目に入る範囲で「何の会社で、誰のどんな困りごとを解決するのか」を一文で伝えます。初めて訪れた人が、自分に関係のある会社かどうかを判断しやすくするためです。

  • 会社が提供している価値を一文で表したキャッチコピー
  • 主な事業・サービスへの入口
  • 事例や実績など、信頼につながる情報の抜粋
  • お問い合わせや資料請求のボタン

トップページにすべてを詰め込む必要はありません。詳しい説明は下層のページに任せ、トップページは読み手を適切なページへ案内する役割に絞ると、スマートフォンでも見やすい構成になります。

プライバシーポリシーを用意する理由

個人情報保護法では、問い合わせフォームなどの入力画面で本人から直接個人情報を取得する場合、原則として取得前に利用目的を明示することが求められています(取得の状況から利用目的が明らかな場合などの例外があります)。個人情報保護委員会のガイドライン(通則編)では、自社サイト上に利用目的を表示する方法や、1回程度の操作で利用目的のページへ移れるリンクを設ける方法が例として示されています。

フォームの送信ボタンの近くなど、送信前に目に留まる場所にプライバシーポリシーへのリンクを置いておくと、問い合わせる側の安心にもつながります。フッターにも同じリンクを置き、どのページからでも確認できるようにしておきます。

ドメインとサーバーを準備する

ホームページは通常、Web上の住所にあたるドメインを使ったURLと、データを置いて配信するサーバーを用意して公開します。ホームページ作成サービスでは両方が提供され、別々に契約しなくてよい場合もありますが、どちらも一度決めると変更に手間がかかるため、会社として長く使える前提で選びます。

ドメインを選ぶ

ドメイン名は、ホームページのURLやメールアドレスに使われる、インターネット上の識別名です。日本の会社であれば、JPRSが管理するco.jpドメインを選ぶ方法があり、日本国内で登記を行っている会社が、原則として1つの組織で1つ登録できます。

  • co.jp: 日本国内で登記している会社が対象で、原則1組織1つ
  • 汎用JPドメイン(.jp): 日本国内に住所をもつ個人・団体・組織であれば誰でも、数の制限なく登録できる
  • .comなどのドメイン: 国や組織の種類を問わず使われている

ドメインの登録者や管理者を、制作会社ではなく自社にしておくことも確認します。制作会社を変えるときや契約を終えるときに、ドメインを自社で移せるようにしておくためです。

サーバーを選ぶ

サーバーは、ホームページのデータを保管し、閲覧者に届ける場所です。WordPressなどのCMSを使うか、静的なページで作るかによって必要な機能が変わるため、制作方法と合わせて選びます。

  • 使いたいCMSや機能に対応しているか
  • HTTPS(TLSによる通信の暗号化。一般に「SSL対応」と呼ばれるもの)を使えるか
  • バックアップと復元の仕組みがあるか
  • 障害時の問い合わせ窓口があるか

制作方法を選ぶ

会社のホームページの制作方法は、ホームページ作成サービスで自作する、WordPressなどのCMSで作る、制作会社に依頼する、の3つから選びます。費用だけでなく、社内にかけられる時間と、ホームページに求める成果の大きさで判断します。

制作方法向いている会社注意点
ホームページ作成サービスで自作まず名刺代わりのページを早く用意したいデザインや機能の自由度が限られ、サービス終了時の移行に手間がかかる場合がある
CMS(WordPressなど)で自作社内に作業できる担当者がいて、更新を自分たちで行いたい本体やプラグインの更新、セキュリティ対策を自社で続ける必要がある
制作会社に依頼集客や採用など成果を重視したい、社内に時間がない依頼先によって提案力や公開後の支援範囲に差がある

費用と期間の目安は目的と依頼先で変わる

費用と期間は、ページ数、デザインの作り込み、原稿や写真を誰が用意するか、CMSや予約機能などの機能の有無によって大きく変わります。依頼先の種類ごとの費用の目安と内訳はホームページ制作の費用相場の記事に、工程ごとの進め方は制作の流れの記事にまとめています。

中小企業がホームページの制作に使える補助金の考え方は、ホームページ制作に使える補助金の記事で整理しています。申請の可否や補助率は公募回によって変わるため、必ず最新の公募要領で確認してください。

制作会社に依頼する場合の進め方

制作会社に依頼する場合は、目的と必要なページを整理した依頼内容をもとに、複数社から提案と見積もりを取り、作業範囲と公開後の支援まで比べて決めます。総額の安さだけで選ぶと、原稿作成や公開後の更新が別料金だったと後から分かることがあります。

依頼前に用意しておくもの

次の情報がそろっていると、制作会社からの提案が具体的になり、見積もりの比較もしやすくなります。

  • ホームページの目的とターゲット
  • 載せたいページと、それぞれの内容のメモ
  • 会社案内やパンフレットなど既存の資料、写真
  • 参考にしたい他社のホームページ
  • 予算の上限と公開を希望する時期

見積もりで確認したいこと

見積もりで確認したいのは、原稿作成の有無、スマートフォン対応、公開後の更新方法、ドメインとサーバーの契約者、アクセス解析と改善提案の5点です。金額を比べるのは、これらの作業範囲をそろえてからです。

  • 構成の設計や原稿作成が含まれるか
  • スマートフォン表示への対応や表示速度への配慮があるか
  • 公開後に自社で更新できる仕組みか、更新は依頼が必要か
  • ドメインやサーバーの契約者が自社になるか
  • アクセス解析の設定や公開後の改善提案があるか

会社ホームページ作りでよくある失敗

会社のホームページ作りでよくある失敗は、目的を決めずにデザインから考える、原稿の準備を後回しにする、更新できる体制を考えずに作る、の3つです。どれも制作に入る前の準備で防げます。

デザインから考え始めてしまう

見た目の好みから決めると、読み手に伝えるべき情報が後回しになり、きれいでも問い合わせにつながらないホームページになりがちです。誰に何を伝えるかを先に決め、その内容が伝わるデザインを選ぶ順番にすると、社内の意見もまとまりやすくなります。

原稿と写真の準備が遅れる

会社概要やサービス説明の原稿、写真の用意が間に合わないと、制作が止まることがあります。誰がいつまでに何を用意するかを最初に決め、難しい部分は制作会社に原稿作成や撮影を相談しておくと、公開日の遅れを防げます。

更新できない作りにしてしまう

お知らせや実績を載せたいのに、更新のたびに制作会社へ依頼が必要な作りだと、手間と費用がかさんで更新が止まりがちです。自社で更新したいページと、依頼してよいページを分けて伝えておくと、無理のない運用の仕組みを提案してもらえます。

公開後の運用で成果を育てる

会社のホームページは公開してからが本番で、検索での見え方を確認し、情報を更新し、問い合わせの内容をもとに改善を続けることで成果につながります。公開したまま何年も更新されていないと、閲覧者に「この会社は今も活動しているのか」という不安を与えかねません。

検索での表示状況を確認する

Googleの検索エンジン最適化スターター ガイドでは、Search Consoleを設定して検索でのパフォーマンスを確認することや、読者が役に立ち信頼できると感じるコンテンツを作ることが案内されています。公開済みのコンテンツを確認し、必要に応じて更新し、的外れになったものは削除することも推奨されています。

定期的に更新したい情報

更新の負担を減らすには、何をいつ更新するかを最初に決めておくのが効果的です。代表的な更新対象は次のとおりです。

  • お知らせや新しいサービスの情報
  • 事例や実績、お客様の声
  • お問い合わせで多い質問をまとめたよくある質問
  • 採用情報や会社概要の変更点

Atkidのホームページ制作では、企業の強みを伝える設計と、SEO・LLMOを踏まえた構成で集客を支援しています。ヒアリングから企画・設計、デザイン、実装、公開までに加え、公開後の更新代行やアクセス解析を通じた改善提案まで一貫して対応しています。

よくある質問

会社のホームページは自分で作れますか
ホームページ作成サービスやWordPressなどのCMSを使えば、専門知識が少なくても作ること自体は可能です。ただし構成や文章の設計、公開後の更新や集客まで自社で担う必要があるため、担当者が時間を確保できるかを含めて判断してください。
co.jpドメインは誰でも取得できますか
co.jpドメインは日本国内で登記を行っている会社が登録でき、原則として1つの組織で1つのドメイン名を登録できます。個人事業主の場合は、日本国内に住所があれば登録できる汎用JPドメインなどを検討します。
会社のホームページに最低限必要なページは何ですか
トップページ、会社概要、事業・サービス紹介、お問い合わせの4つがあれば、会社の実在と事業内容を確かめてもらい、連絡を受けられる状態になります。問い合わせフォームで個人情報を受け取る場合は、利用目的などを示すプライバシーポリシーのページも用意します。
ホームページを作ったあとは何をすればよいですか
Google Search Consoleで検索での表示状況を確認できるようにし、お知らせや実績、よくある質問などを定期的に更新します。古くなった情報は更新または削除し、問い合わせの内容をもとにページを改善していきます。
制作会社に依頼するときは何を準備すればよいですか
ホームページの目的、ターゲット、載せたい情報、参考にしたいサイト、予算と公開希望時期を整理しておくと、見積もりや提案を比べやすくなります。会社案内やパンフレットなど既存の資料も原稿の材料になります。

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